移植前のはなし

公開日: 2015/02/23 移植

移植前に医師から告げられた話。今になって話せる話。

2014年6月に骨髄移植を行いました。25歳の私は、当然「フル移植(同種移植)」を行うものだと思っていました。しかし医師たちからは「ミニ移植」で進めると話されました。

フィラデルフィア陽性急性リンパ性白血病(ph+ALL)と告げられた私には、骨髄移植を行なうことが絶対条件でした。そのため、治療が始まってすぐに移植コーディネーターの方がドナーさんを必死に探してくれました。
スケジュールは、
「寛解導入療法」→(2週間の一時帰宅)→「地固め療法①」→(2泊3日の外泊)→「地固め療法②」→(1週間の一時帰宅)→「前処置•骨髄移植」でした。

移植前の一時帰宅が始まってすぐ、38度程の熱が出たため病院に行きました。
感染症の疑いがあるため、すぐさま入院する必要があると告げられました。移植の日程はずらすことが出来ないので当然です。そのため、当初予定していた一時帰宅が1週間縮まりました。入院してからも熱は下がるどころか上がる一方で毎日39度の高熱。

ここで医師から告げられたのが「ミニ移植」
ミニ移植とは

移植を行なう前に必ず、移植前の全身状態と合併症を評価しHCT-CIスコアを算出します。
HCT-CIとは



ここで評価された私のスコアは4点。
通常3点以上の場合は、移植を行なうべきか判断します。しかし、移植が絶対条件の私は行なわざるを得ないのです。
前処置の3日前、突然熱が下がりリスクが減ったのは幸いでした。
移植中も大きな感染症はなく無事終わったのはとても運が良かったです。

もし、「フル移植」を行なっていたら今はなかったかもしれません。
医師たちに本当に感謝しています。

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